「Walkers are Welcome 熊本構想会議」に出席しました!
本日は熊本で「Walker Are Welcome 熊本構想策定会議」に出席。
本日のゲストはお二人。
宮古島で建築事務所をされている伊志嶺敏子さん。
宮古島では、入口が南に面している家がほとんど。入口は開かれており、
プライバシー空間のグラデーションがあることを話されました。
グラデーションとは、入口付近はいろんな方が訪れるが奥にはしっかりプライバシー空間を保っていること。
「関係性を育む空間という環境」をつくっているとのこと。
設計した平良団地のリニューアルの際に、グラデーション空間を導入。
廊下と部屋の間にライトコート・エントランスコートと呼ぶ中間領域を設けたそうです。
二人目は、
人吉で郷土の家庭料理を出しているひまわり亭の本田節さん。
「食の交流拠点ひまわり亭」を進化させて、古民家再生による新しい農泊スタイルの
「食・農・人総合研究所リュウキンカの郷」をあさぎり町でつくりました。
リュウキンカの郷は九州全体を視野に入れ、農山漁村ツーリズムの中間支援や郷土料理の伝承、
ヒトとヒトを繋ぐ交流拠点となっています。
本田さんは“常に進化し続けること”が大切と話します。
結果を出し行動して進化し続けることで地域は元気になっていきます。
後半は、自己紹介を兼ねた質疑応答。
参加者は“歩くこと”に関わりがある方々。
芦北フットパスや東海大学観光ビジネス学科の先生、旅行会社、観光課の行政職員さんなどなど...
それぞれの自己紹介も興味深く深い話が聞けそうですが、
今回は質疑応答をメインに話し合い。
伊志嶺さんの話されていた“プライバシーのグラデーション”について、
沖縄の文化なのか他地域でも取り入れることができるのかと質問させていただきました。
伊志嶺さん曰く、平良団地設計の際、参考にしたのが東京都足立区の建築とのこと。
さらに足立区に訪れたときにみた下町がイメージに近かったことを話されました。
現在では、プライベートの部屋と共同廊下は画一的にわかれているところが多いですが、
以前はどこもプライバシーのグラデーションがあったことを感じることができました。
“歩く”視点でも、フットパスは地域の住民が外向けに花壇や道の清掃等を行いますがそれらもグラデーション化が進んでいることが言えそうです。
時間がまだまだ足りない活発な会議になりました。
前回は、歩くことを広める方とコースをつくる方のお話。
今回は、地域づくりの視点で建築とコミュニティビジネスを実践されている方のお話。
この2回はゲストをお招きして様々な事例を学ぶことを重視。
次回からは、WaW熊本構想を本格的に話し合います。